私が風俗嬢になったワケpart7(鬱気味風俗嬢Mの今夜も眠れない)
だらだらな
生活が始まってから
しばらくして
父は自分の母親つまり私の祖母が
80歳を越して
心配になってきて
関西の転勤願いを出した
そして
それが通り
関西に帰ることになったのだ
私は、
都会生活がすきだったので
日本一の都会東京の近くを離れることが
少し嫌だった
だけど、
大好きなおばあちゃんの
家のそばにいたいのもあったから
すんなり受け入れ
関西に引っ越した
関西には大学生の弟が
祖母と住んでいたが
弟も一緒に関西にある
マンションで暮らすようになった
関西に行ってから
母親が
パソコンをくれた
パソコンが得意ではなかったけど
関西になって
自分の部屋にもいれるようになって
昔暇つぶしにしていた
Yahooチャットを
開いて毎日話しをしていた
すると
ある女の子から
話しかけられて
話をしていると
仲良くなって
パスワード付きの
チャットルームに案内されて
毎日
仲の良いみんなと
話をするようになり
仲の良いクラスメートと
毎日話をしているみたいだった
その女の子は
東京在住でまわりも関東のほうが
多かった
週に1回は
祖母が開いている
子供と大人の
書道教室に行って
書道をして
そのまま祖母の家に泊まっていた
祖母とは空いた時間に
ご飯に食べに行ったり
ショッピングをしたり
楽しく過ごしていた
祖母は
書道で少しあるところでは有名なな書道家であった
書道がんばってるから
あなたは、書道家になって
書道教室ついでくれるといいな
と
祖母は言っていた
私も
書道教室で師範をとり
ついでしまえば
生きていけると思った
だから
頑張るために
毎週書道教室に行ってがんばっていた
父親と母親は書道をやることに
大賛成だった
そして
それだけでは
生きていけないかもしれないからと
ホームヘルパーの
資格を取るために学校に通った
学校では
いろんな年齢の他人と仲良くなって
楽しくしており
たまにランチなども
行っていた
なんとなく
自分に自信がでてきて
楽しくしていた
ある日
祖母の縁台を家族で補習してたら
TVが壊れていたので
買いに行くことになって
電気屋さん祖母もふくめ
みんなで行っていた
祖母と手を繋いで
手を引いて電気屋さんに行って
TVを選んで
その間に祖母が疲れてイスに座って
2人でぼーっと
していると
私は変な感じがした
なんとなく
祖母がいなくなってしまうような
気がすごくした
なんとなく
寂しい気持ちにかられていた
そして
TVを運んだら
そろそろ家に帰ることになって
そうすると祖母が
今日泊まっていく?
と私に言い出した
うれしくて
うん!
と返事をしたら
母親が
また、書道教室来るんだから
またにしなさい!
いつでも来れるし
おばあちゃんも疲れてるから
と
引っ張って連れていかれた
私も
泊まる準備はしていなかったから
まぁいいかと
また泊まれるしと
何も考えず
車で帰っていこうとしたら
いつもよりながく
車を追いかけるように
祖母が手を振って見送ってくれた
なんとなく
すごく寂しくなって
また、泊まろうかと考え直したが
もう車は家に進んでいるから
諦めてしまった
夜はお風呂に入り
着替えて
眠剤を飲んでしっかり寝ていた
次の朝の日曜日
慌ただしく
母親が私の部屋に入ってきて
ね!
今消防署から連絡があって
おばあちゃんがお亡くなりになりました
って
言うの!!
私は飛び上がって
え?
どゆこと??
びっくりして
みんなで
祖母の家に向かった
父親は普通の状況じゃないので
母親が
運転して
弟は自前のバイクで
家に急いだ
電話が弟からかかってきて
父親がでると
うちのおかあちゃんなのか!?
と声を荒立てて
さけんでいた
弟は多分そうやと思う
わからん
そう言った
そうか
ありがとう
ありがとう
そう言って涙をながしながら
言った
家につくと
リビングに裸の祖母が
身体が固まった常態で横たわっていた
それを警察のひとが
パシャパシャと写真を撮っていた
何があったか
分からず
わーと声を上げると
上に上がっていて下さいと上の階にあがった
しばらくすると
公務員のおばが来た
玄関で
死んでる?
と聞かれて
頷くと
静かに2階へあがり
しばらくすると
警察官の方が
あがってきた
単刀直入に申します
死因はヒートショックだと私たちは考えています
外傷もないですし
お金も取られてませんし
事件性のあるものではありません
これ以上調べるとなりますと
解剖という形になります
と言われ
おばは解剖はしません
ありがとうございました
そう言った
この日は
2月のとても寒い日で
前の日に
夜、暑い温度で冷たいところから
温かいお風呂にいきなりつかり
心停止してしまったようです
第1発見者は
近所の親友でした
電話で毎日話しをしていたけど
夜は電話にでてもらえなかったので
もう寝たのかと思ったが
朝になっても連絡が取れないので
家に来たそう
家の家は仲の良い人とは
勝手に家に上がれるスタイルで
家をくまなくさがしたところ
お風呂でお亡くなりになっていたそうだ
そうこうしているうちに
葬儀屋さんがきて
あっという間に
死に化粧を完成させた
そうこうしているうちに
親戚もたどり着いて
みんなすすり泣きしていた
通夜の準備になり
車で遺体を移すことになった
車のドアが閉まって
それでは向こうでお待ちしてますと
車が去ると
涙がこぼれ落ち
どうしていいかわからないくらいに
わからなくなった
すると
おばが抱き抱えて
ずっと隣にいてくれた
そして
車で葬儀場所に行き
棺に入れる儀式をした
お茶の葉を入れたり
杖を入れたり
好きなものを入れてあげた
それが終わると
通夜が始まった
いろんな人が
たくさん来た
書道教室方や師範の方
老人会の方
すべてが終わった後も
祖母の遺体を小窓で眺めていて
なんともいえない
これからどうしたらいいのか
わからない感情になった
次の日は葬儀
葬儀では
お坊さんが
お教をとなえた
そして
近くの焼き場に向かい
ゆっくりゆっくりと
焼き場に進む
それでは中に入れさせてもらいます
最後の挨拶をしてください
と
棺の小窓が、開けられた
まま、起きて!
まま起きて!
と おばがずっと叫んでいるのを聞いて
私は涙がとまらなくなり
大声で泣いた
となりでお母さんが
そんなに泣いたらおばあちゃん心配するから
あかん
そう泣きながら言われた
でも止まらない
涙は止まらない
その後の食事でもずっと私は泣いていた
夜眠る時も涙がとまらなかった