再び閉鎖病棟へpart4(鬱気味風俗嬢Mの今夜も眠れない)

起きると
病院のベッドの上だった

主治医の先生に
叱られ

両親にも
沢山怒られた

そして、私は入院することになった

前よりも大変な入院のようだ

秒室は
前よりももっと

汚かった

尿臭や便臭がいっぱいした

病院では閉鎖病棟に入れられ

また、
鍵をしめられ
スマホもとりあげられた

ここで
ホストへの仕送りも終わり

借金だけが残った

病院では、
ずっと暴れていた

言葉もどんどん汚くなり
看護師さんにもいつも怒っていた

部屋は監視カメラも付いていて
いつも見られていた

イライラがつのり
ずっとドアの扉を寝転んで
足で蹴飛ばして

泣きながら

叩いていた

すると
入院患者の女の子がドア越しに
近寄ってきて

聞こえる？
辛いよね？
私も辛かった

私も病気だから
最初はずっと入っていたよ

だけどだいぶよくなって
もうちょっとで退院するの

これ見て！

そう言って自分のスカートを女の子は
指してきた

セーラムーン？

私は言った

女の子は

そう！
私はセーラムーンが好きでね
それからずっと声優になりたくて

もう24歳なのに
セーラムーンの服探して着てるんだ

私は

私も昔芸能人には
憧れてたの

女優やモデルとか方向性はきまってないけど
なりたい時期があって

オーディション受けまくって落ちまくって
諦めたんだ

そういうと

女の子は

そう
私はそれでも全然諦めてないよ
だから、お互い頑張ろうね

いつかTVとかで会えたらいいね

また

そう言って去っていった

何日かたったあと
私は何時間か普通の病棟にも
行き来できるようになった

私は、あの時のセーラームーンのスカートの女の子を探したけど
結局退院したみたいで

会うことはできなかった

だけど、
もう芸能人とか目指せる気力はなかったけど、

いつか何かで少しでもTVの仕事に携われたら
会えたらいいなと思った

ある日、
病院で父親と面談することになった

父親とは
借金の話しになった

借金は、200万円を超えていた

父親も返してくれる気などなく
自己破産するようにと

言われた

スマホの利用料も金額がふくらんでいたので
それも含め
自己破産ということにする

仕方ないじゃないか
お前が招いたことだ

それしか方法はない

いまのお前にお金も稼げない

だから
自己破産するんだ

そう言って帰っていった

そして、たくさん暴れた

部屋で暴れに暴れ
部屋のいろんなところを蹴飛ばしたりした

次の日は
診察で
主治医の先生と話しをした

まだ、先のはなしなのですが
車の免許証
それ、一旦返しましょうか？

そう言われた

別に一生免許証なしではありません

病気が落ち着くまでは
返して交通機関だけで
行きましょう

私は、車を運転するのが
大好きだった
2つのショックが
訪れた

私はその場でまた暴れた

それを見た先生は
しばらく

じっとしてましょうかと

部屋を変えた

閉鎖病棟ともっと奥にいれられた